先日と同じ旅ですが今回は自分の出資馬編。とは言え今回は谷川牧場しか行っていないので谷川牧場編です。もちろん初めての訪問(そもそも浦河に来るのが初めてでした)だったのと、自分の中でも存在が大きい馬と、こうした形での対面が初めてだったので、前日から若干緊張していて、朝早く起きてブログを書いてしまったのを思い出します。ちなみにその時の記事がこれ。旅をしながらそんな時間にブログを書くな。宿泊先はうらかわ優駿ビレッジAERUでしたが、ここに来るような人は競馬好きかスポーツの合宿か(周辺がサッカー場だった)しかいないので、個人の客にはBTCの見学ツアーを案内してくれるようです。朝早いのが怠いなと感じた(早起きしてブログを書くな)ので参加しませんでしたが、これがその後功を奏することに…。

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まず見せていただいたのがドリームオブジェニーの2017です。500キロ近い馬体で、これほんとに1歳馬なん…?というくらいの馬格で圧倒されました。自分はもちろんこの馬を生でみるのは初めてですし、この兄妹に関してもファンディーナをパドックで見たという経験しかなかったので比較はできないのですが、父のハーツクライよりは母がよく出ているというのを仕切りにおっしゃられていました。全兄のグランソードはどちらかというとハーツクライという感じで、特に背腰に出ているんだそう。兄とは違うよというのを暗に仰られているのだと思いますが、自分はPOGで指名するくらい好馬体に見えていたし、そう言われると生で確認したいなという気持ちになりますよね。思えばファンディーナも決してディープっぽくない馬ですし、母方に似たほうが良い兄妹かもしれないとのお話。ちなみに2歳のクードメイトルともまた違った感じとのことでした。

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見学中馬っ気を出していましたが、凄くおとなしかったですね。姉や兄は年明けデビューでしたが身体もそれなりですし、順調に行けるようなら秋の阪神あたりでデビューさせたいとのお言葉。もちろんまだ育成も始まってないですし、こちらとしては本当に順調に行くことを願うばかりですが、もしそうなら楽しみだし、想像するだけでワクワクしますよね。自分は今まで兄妹だからという理由だけで出資したことはなかったですが、さすがに思いを乗せざるを得ないし高野調教師と一緒にまた夢が見れたら嬉しいです。本当に楽しみにしています。

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そしてファンディーナです。自分が見学を申し込んだときはまだ引退が決まってない時でしたが、引退してこれから繁殖牝馬として期待をされている馬を見せて頂けていることに感謝しています。どこの馬を見学するときでも、どんなに思い入れがある馬との会合でも、その馬は担当の方に引かれて歩いてくるだけなので馬場入場のように音楽が鳴るわけでもovertureがかかるわけでもありません。本当に当たり前なことで、どんな出資馬でもそうなのですがイマイチそこにいるのが自分の出資馬だと認識するのに時間がかかるんですよね。でもこのときは本当にファンディーナに会えるんだなぁとドキドキしていたし、なんだかふわふわした気持ちで歩いてくる姿を見ていました。
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「10月あたりから来年の繁殖に向けて一般に見せられなくなるので、今のうちにいっぱい触ってください」と牧場の方に言われるまでただただじっくりと見ていました。それまでは本当にフワフワした気持ちで「ああ本物のファンディーナだなぁ」と思っていました。でもこの馬の胸前に触れて写真を撮ろうとしたときに皐月賞の4角の光景がサーッと頭の中を巡って本当に泣きそうになってしまった。「やー生で見たら泣いちゃうかもナー」と冗談でよく言っていたのですが、本当にそうなりそうで一瞬前を見ることができなくなりました。ブログ用に大げさなことをと思われてしまうかもしれませんが嘘偽りなくそう思った。ぶっちぎった新馬戦、恐ろしい末脚で差したつばき賞、4角で違いを見せたフラワーカップ、そして夢を掴みかけた皐月賞…その後のレースも現地で見てるしこの馬の歴史ではあるけど、やっぱりこの馬が実力を発揮しきれずにターフを去ってしまうのは残念で悲しいことだなと思いました。「この馬にG1を取らせたかった」という牧場スタッフの方の言葉が頭に残っています。
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自分はファンディーナ以上の馬に出会える気がしません。それくらい自分の中では特別な時間だったし、それの終わりとして今回その姿を見に行ったという気持ちだったのですが、競走馬ではなくなったファンディーナの姿とその穏やかな表情を見たらなんだか心が満たされましたし、元気に長生きして多くの産駒を残してくれたら良いなと思います。気になる初年度の種付け候補はロードカナロアやドゥラメンテ、モーリスが候補に上がっているようです。どの種牡馬相手でも楽しみですよね。ほんと繰り返しになるのですが、元気で長生きしてくれればそれで良いです。幸せな馬生を過ごしてほしい。夢を本当にありがとう。


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見学が終わるとスタッフの方から「時間はありますか?」と聞かれ、BTCの施設を見せていただきました。詳しくはこの図を見ていただきたいのですが(丸投げ)直線1600mのコースとにかく広くて、凄い施設だなぁと思いましたね。屋内ウッドチップコースの入り口で走ってくる競争馬を迎えたり、屋内坂路のモニター室に入れていただいたりと貴重な経験でした。ファンディーナがここで育成されていたときの話を聞くと「走る馬だというのはわかったけど、どれくらいというのはわからなかった」とのことですし、やっぱり基礎を作る段階ではわからないもんなんですね。専門の人がわからないんだからそら僕らじゃわからないんだろうと思いましたし、走る馬だとわかるアベレージを上げることが一番の近道かなと思いました。それって自分がやっていたとにかく1勝する馬を見つけることと繋がるような気もするしkeep goingという感じです。

自分は別にターファイトに入会したいからファンディーナに出資したかったわけではありません。欲しいと思った馬がターファイトというクラブの馬だったから入会し出資しました。もちろん名前は知っていたけど谷川牧場のこともよく知りませんでしたし、ファンディーナ限りで退会するようなクラブだと思っていました。でも今はどのクラブよりも思い入れがありますし、それを通じて谷川牧場を応援したいし、このドリームオブジェニーから続くこの一族を見守っていきたいという気持ち。全てファンディーナが運んできた物語です。こういう縁は大事にしたいですよね。

余談ですが谷川牧場編で載せている出資馬の写真は全て友人から頂いたもので感謝しています。今年とてもお世話になっている人と見に来れたというのも良かったと思っています。