ホントは他の記事を書こうと思っていたのですが、会社で仕事してるときにふと「グランソードってなんであんなに走らないんだろう…」という疑問を思ってしまったんですよね。グランソードは自分が出資しているドリームオブジェニーの2017の全兄に当たるわけですが、谷川牧場で聞いた評判ではこの時この時も「似てない」と言われているのです。でもまぁ似てるというわけにもいかんでしょうし、じゃあ果たして本当に似てないのかなというところを含め、色々考えていたらどうせならこの兄弟について洗い直して見ようと思いました。というわけで今回はそういう記事です。
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まずは基礎となるドリームオブジェニーについておさらい。2代母のCoup de Genieは種牡馬Machiavellianと全兄妹になります。そこにA.P.Indyを配することでナスルーラ≒Royal Chargerの血脈の詰め合わせとなったのが母のGliaです。父PivotalはCozzene除けばこれまでとは全くベクトルの違う血統で、これがいわゆる緊張と緩和というやつなのでしょう。じゃあ緩和されてかつポイントとなりそうな血を多く持つドリームオブジェニーに何を配しましょうか?というところを考えると今度は緊張の番という感じでヴィクトワールピサ(Machiavellianの全兄妹クロス+Bustinoクロス)にディープインパクト(Bustinoクロス+Halo≒Sir Ivorクロス)ときて成功しているのは、配合の影響もあるのかもしれません。自分はファンディーナに出資した時全く配合を評価していないのですが、今考えると恥ずかしいくらいキレイにまとまっていますね。そう考えるとハーツクライとの間だと、一層ほど薄いような血脈に見えてきます。緊張されるほどの存在ではないという感じでしょうか。自分は出資時になんちゃってシュヴァルグランと書いていますが、確かにMachiavellianでNureyevだけど、だとしても配合の順序が逆かなと。それにHaloの血脈が一本薄いわけですから、これだと本当になんちゃってシュヴァルグランという感じです。

ここからは写真頼りです。一挙に兄弟を並べてみましょう。まずは当歳募集時。
ファンディーナ当歳
ファンディーナ(ドリームオブジェニーの2014)
グランソード当歳
グランソード(ドリームオブジェニーの2015)
クードメイトル当歳
クードメイトル
(ドリームオブジェニーの2016)※画質悪
17当歳

ドリームオブジェニーの2017
18当歳
ドリームオブジェニーの2018

多少の時期の前後はありますがほぼ同時期となります。長躯短背という言葉がありますがファンディーナがまさにこの体型かなと思います。この時点で比較するのはなかなか難しいですが、明確にどの馬も違うなっていうのがわかるかなと。クードメイトルは一頭だけちょっと違う感じの印象ですね。全兄のナムラシングンのこの時期も見たいものですがそれはかなわないので残念。一番完成度が高そうなのがグランソード、二番目がドリームオブジェニーの17という感じがするのは気のせいでしょうか?
矢作調教師が「当歳の姿に戻っていく」というようなことを言っていましたが(中段の調教師コメント)普段から見ないのでなかなかつかみにくいですよね。

続いてその1年後の姿です。上の写真と同じ順なので名前は省略。(もちろん18産駒はありません)
ファンディーナ1歳
グランソード1歳
クードメイトル1歳
171歳

こうなるとある程度わかりやすいですね。ファンディーナの胸前そしてトモの容量が一回りでかいように思います。そのうえでまだまだ幼いというのがポイント。そう考えるとグランソードはここからさらに良くなる姿というのが想像しにくいし(成長しきっている?)クードメイトルも割とそんな感じかもしれません。そのままPOG本に載っててもおかしくない感じというか。これは基本的に10月、11月の写真なのですが、この時点では”素材はあってほしいけど作品である必要はない”という時期でしょうか。出来すぎているのもどうなのかなと思うわけです。そう考えるとドリームオブジェニーの17もできているように見えるのかなと思いますが、余地がまだ残っていて素材もまずまずあるかなと。普通に考えれば、まだこの時期は坂路とかで鍛えていないor乗り始めなのに鍛えてから見えてきそうな形がすでに見えているのは考えものなんですよね。

上で成長が早いとか余地とか書きましたが、おそらくドリームオブジェニーの産駒は血統的ポテンシャルも馬体的なポテンシャルも高いものを持っているのだと思います。順調にいけばね。というのもグランソードは2歳6月のこれから移動というタイミングで疲労が出て休養。その後本州に行くもゲート試験を終えて一旦放牧し再入厩するタイミングで怪我をして結局デビューが3歳の7月まで伸びてしまいました。”体質”で片付ければ簡単ですが、上で書いた余地がその後の体力などにも繋がってくるのかなと。緩いとよく言いますが”緩くても走れる馬”と”緩くて走れない馬”には決定的な違いがありますよね。余地がないのに緩いというのもどうなのかなと思うわけです。クードメイトルに関しては1歳の終わりに開腹手術をして坂路で再び乗り始められたのが5月。その後は休みなく乗れていますがその分のハンデがどう出るか。ドリームオブジェニーの17も砂上りで立ち上げが遅れましたが今は乗れているそうなのでここからどれだけ順調に進めることができるか。ちなみにあんなもっさりしているファンディーナは12月にはハロン20秒程度のところで進めていて、2月には15-15で調教を乗られています。そんな感じでも10月に入厩し年明けデビューなのですから難しいですよね。秋にはデビューできそうと言われているドリームオブジェニーの17の調教過程にも注目です。

というわけで結局何もわからずにこのブログを締めることになるのですが、まあ順調にいくことがどれくらい難しいかというのがわかるかなと思います。そう考えるとすでにハロン18秒とかで乗っている今年のノーザンファーム育成はとんでもないと思いますし、その凄さがわかりますよね。とにかく順調に行くことが大事です。自分の出資馬でいうとアドレなんかは去年の今頃は完全にハッキングをしていて、年明けにファンタストクラブに行ったくらいですから、早くからやれるから強いわけじゃないっていうのは実感をしています。しかし早くからやれて、かつ順調にずっと乗り込めた方が良いのはきっと事実だと思うんですよね。散々話題にしているグランソードは緩さを解消するために障害練習を取り入れ、その上で外厩で乗り込まれていますが今でも緩いと言われています。その緩さが血統なのか馬体なのか過程なのかわかりませんが、きっとどこかネジが締まっていないのかなというのは想像が付きますし、うまいこと自分の出資馬のネジが保たれることを願っています。